増えている「赤字相談」
私がFPとして独立して17年経ちますが、ご相談者様からのご相談内容で変わらず上位なのが、ワンルームマンション投資です。その多くは「不動産業者からの営業電話で勧められるまま購入したが、赤字になってしまった」という内容です。物件がどれだけ割高なのか、将来性のない立地なのかを理解しないまま契約してしまったケースがほとんどです。昔は東京の新築ワンルームマンションへの投資話が主流でしたが、日本全国の大都市圏に物件の立地が広がっていきました。住んだことも、行ったこともない都市のワンルームマンションを購入して後悔している相談者様が多いのです。
営業マンは必ずしも「不動産のプロ」ではない
なぜ、かなりの確率で後悔するのにワンルームマンションに投資してしまうのか?結論、ワンルームマンション投資の営業が常に盛んであり、一部は多少しつこく、強引で押し切られる人が一定数存在するからです。
ワンルームマンション投資の営業電話をかけてくる担当者の多くは、物件のセールスポイントだけを巧みに伝え、「買わなければ損をする」と思わせる話法を使います。これは人間の心理をついた罠であり、押し切られる人の多くは、この機会を逃すと損をする、という強い思い込みが働き購入に至っています。
ワンルームマンション投資の営業は、たまたま扱っている商品が不動産というだけです。
必ずしも不動産の専門知識を持っているわけではありません。
不動産のプロではなく、セールスのプロです。別に商品がワンルームマンションじゃなくてもよいのです。営業担当者は、不動産にはそれほど詳しくない経験の浅い者が多いです。それでも、初心者の方はセールスをそのまま信じてしまいがちです。
ワンルーム投資が悪いわけではない
誤解しないでいただきたいのは、ワンルームマンション投資そのものが悪いわけではないということです。
実際、長期的な視点で判断すると、不動産投資という選択をしても良い方も多数いらっしゃいますし、物件もそれほど悪くないことが多いのです。
問題なのは「買ってはいけない条件の人」に、強引に売りつけてしまう営業のあり方です。
物件の良し悪しと、自分に合っているかどうかは別の話です。
収入に見合わない投資額、それもフルローン、借金で購入しているから赤字になるの当然のことです。
完済できる見込みが薄いのにフルローンで購入すること、資金計画の見通しの甘さ、これが赤字になる原因です。
冷静に考えれば普通は無理に借金してまで買いませんよね。
プロでも「魅力を感じない」物件が大半
長く不動産業界に身を置く立場から言えば、ここ数年、価格に見合う魅力を感じる物件はそう多くありません。良い物件を安く買えるのであれば投資する価値はありますが、そうした物件はごくわずかです。
不動産投資初心者へのアドバイス
突然の営業電話。ワンルームマンション投資のセールスだったら切りましょう。無視です。
話を聞かないことが一番大事。わざわざ報復に訪問してくることもないのですぐに切ればよいのです。
ワンルームマンション投資を検討したい場合でも、いったん電話を切り、自分自身で物件の相場や立地を調べる時間を必ず作ってください。
「今すぐ決めないと」と急かされるときほど、立ち止まる勇気が大切です。
身近にいる不動産投資経験者や、不動産のプロに第三者の目線で物件や投資計画を評価してもらい、冷静に分析したうえで投資判断をすることをおすすめします。







