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パナソニックが茨木工場を大和ハウスに売却か!?

本日のニュースで、パナソニックが茨木市に所有する工場を、大和ハウスに売却すると出ていました。
パナソニックのホームページを確認しましたが、まだニュースリリースはされていませんでした。
あくまでも新聞の報道レベルの話です。

【参考】
日本経済新聞 「パナソニック、テレビ事業発祥の茨木工場売却 大和ハウスに
産経ニュース 「パナの名門工場、茨木「松下町」旧テレビ工場売却へ ヤマトが物流拠点に借り受けで調整

売却するのは、大阪府茨木市松下町にある工場用地で、もとはブラウン管テレビの生産拠点でした。

購入する大和ハウスが、ここに物流施設を建設し、ヤマト運輸が借りるという計画だそうです。
場所は171号線沿いで、名神高速道路の茨木インターも近く、物流拠点として立地条件では適していると言えます。

なぜ、大和ハウスが物流拠点を作るのか?
ハウスメーカーなのに?
そう思われる方も多いかと思います。

実は、大和ハウスは戸建住宅やマンション開発の住宅事業だけではなく、こういった物流施設の開発や、ロードサイド型の流通店舗の開発、大型ショッピング施設の開発といった分野でも大きな実績があるのです。
私が記憶しているところでは、住宅事業よりも流通店舗事業の方が利益は大きかったかと思います。(最近はどうかわかりません)

最近では物流施設についても力を入れているようです。
大和ハウスの子会社には、大和物流という物流専門の会社もあります。
ここでも、物流施設や倉庫などの開発もしていますので、もともと物流施設のテナントとなってくれる企業とのパイプが有り、そのニーズも把握しているのです。

今回のパナソニックの土地は、約12万平米。
その大半を大和ハウスが取得するべく交渉が進んでいるようです。
この夏には7万平米の優先交渉権を大和ハウスが取得するとのこと。
おそらく、テナントのヤマト運輸と、彼らの要求する施設のプランを詰めながら、用地取得の交渉を並行して進めるのでしょう。

これだけ大きな物流施設となれば、その開発費用は莫大な金額です。
今回、用地取得は100億円程度と報道されています。
その上に建物を開発するのですから、かなりのビッグプロジェクトです。
当然、早々に出口を見つけ、資金回収をして開発利益を取りたいはずです。

大和ハウス本体が開発し、最終的には大和ハウスがスポンサーとなっているJ-REITに売却するという出口を想定しているかもしれません。
大和ハウスには、スポンサーとなっている大和ハウスリート投資法人というJ-REITがあり、ここは、物流施設や商業施設に投資してます。

J-REITも、優良物件の取得が生き残りには必要。
ヤマト運輸のような大企業がテナントとなっており、長期間安定したキャッシュフローが得られる物件は、J-REIT側としても欲しいはずです。
ちなみに、物流施設に特化したJ-REITのポートフォリオを確認しましたが、7万平米を超えるような敷地を持つ物件は多くはありません。

報道されているのは、あくまでも大和ハウスが用地取得のために優先交渉権を得たという内容です。
正式に契約に至っておりません。
これからの交渉しだいでは、ご破算になることも十分に考えられます。
まだまだわかりません。
関西圏としては大きな不動産取引となるので、今後の展開がどうなるのか楽しみです。

出口としてJ-REITに売っていただければ、J-REITを購入すれば、間接的にこの物件に投資できます。
そういう意味でも、今後の展開には要注目です。

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