新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
屋上に外国人
私の2025年は、マンションの屋上に立つ外国人を目撃することから始まりました。
元日の朝、ベランダから、登る太陽を見ようとカーテンを開けたところ、目線の先に外国人がいました。
東南アジア系の男性のようでした。
向かいのマンションの屋上、さらに一番高い、高架水槽を置いてあるところです。
よく見ると、彼は立っているのではなく、スマホを見ながら座っていました。
ロダンの考える人の彫刻のようなカッコウです。
彼もまた、初日の出をマンションの屋上、その一番高い場所から眺めていたのです。
私はびっくりしてカーテンを閉めました。
向こうの方が高い位置にいるので、こちらは丸見えです。
最近、随分と外国人が増えました。
どこでも見かけますが、まさか向かいのマンションの屋上とは。
増え続ける外国人
出入国在留管理庁の発表によると、令和6年6月末時点の在留外国人数は、358万8,956人。
令和5年末(341万992人)に比べ、半年で17万7,964人(5.2%)増です。
コロナ禍で令和3年末には270万人くらいまで減少していたのですが、ここ数年は増加しています。
増加ペースが加速し続けるのであれば、数年後には400万人、10年もしないうちに500万人を超えることでしょう。
一番多いのはやはり中国人で、844,187人。
在留外国人全体の23.5%を占めます。
年間2万人ぐらいのペースで増え続けていますが、その伸びは緩やかです。
しかし、確実にその存在感を増しています。
買主は中国人
不動産の世界でも外国人の存在が急速に増しています。
特に中国人の買いが多くなっています。
私も中国人相手の不動産売買をコロナ禍以降、マンションやビルなど5棟ほど手伝っています。
すべて売主が日本人、買主が中国人です。
ずいぶん前から中国人による日本の不動産購入は始まっているので珍しくはありませんが、過去の取引とは大きく異なる点が2点あります。
日本語がしゃべれない中国人
1点は、日本語をしゃべれない中国人の買いが多くなっていることです。
データがないので正確ではありませんが、私の感覚ではそう思います。
あまり日本語が得意ではない、というのが正しい表現なのかもしれません。
日本語が不得意でも困らないほどに日本国内に中国人のコミュニティーが形成されつつあるようです。
日本語を読むこともできません。
漢字はある程度理解できるはずですが、日本語にはひらがな、カタカナがあります。
不動産売買契約書と重要事項説明書を、中国語に翻訳し、解説する人が必須となります。
仲介業者は中国人
もう1点は、仲介に入る不動産会社です。
以前は、売主である日本人側も、買主である中国人側も、仲介業者は日本人でしたが、今では買主側の仲介業者は中国人です。
宅建業免許を取得して不動産売買を仲介する中国人が増えました。
中国語をしゃべれる仲介業者がいれば、日本語をしゃべれなくても日本の不動産に投資できます。
不動産取引からはずされる日本人
日本の不動産を購入した中国人は、将来、所有不動産を売却するはずですが、取引に日本人は入れません。
中国人の売主、中国人の仲介会社、中国人の買主。
どんなに取引が活発になろうとも、日本人は潤うことがありません。
そんな状況がすでに出来上がりつつあるのはまちがいありません。
2025年、さらに中国人の不動産購入が加速するのか、それとも日本の不動産に飽き、他の国にターゲットが移っていくのか、いずれにせよあまり望ましくない未来です。