土地の購入を検討し始めた時、ネットや情報誌、不動産業者窓口にて物件情報を見ることになります。
その価格の高さに驚き、現実を思い知らされることでしょう。
また、売り土地の多くが、建設会社などの建築条件付きになっており、注文住宅で自分たちの思い描く家を建てることが困難であることに気付くはずです。
土地探しは、一般の方にはとてもハードルが高い作業なのです。
しかも、安く購入するとなると、さらに難易度が増します。
土地を安く購入するには、どうしたらいいのでしょうか?
それは、条件の妥協と価格交渉をすることです。
安い土地には理由があります。
それを受け入れることができれば、土地を安く購入できます。
土地が安くなる主な理由は3つあげることができます。
- 立地条件に難あり
- 土地の形に難あり
- 売主が売り急いでいる
以下に詳しく述べていきます。
立地条件に難あり
当たり前ですが、駅から遠くバス便であるとか、近くに利便施設が無いとか、誰もが避けたい条件の土地は買い手が現れないため、安くなります。
例えば、昭和40年前後に開発されたニュータウンなどが挙げられます。
駅から近ければある程度の価格は維持されていますが、もともと駅が遠く、バス便のところは価格は下がっています。
今後、さらに下落幅は大きくなると思われます。
神戸市内にはニュータウン、団地と言える規模の住宅地が50以上はあります。
その中には、空き家や空地が目立ち始め、住宅地価格が下落しているものも見られます。
そういう土地でも、条件的に妥協できる場合もあります。
売主との価格交渉も指値が通りやすく、土地の購入費用は大幅に圧縮できます。
土地の形に難あり
整形地でない土地、いわゆる不整形地は価格が安くなります。
例えば、三角形の土地とかです。
土地の形がいびつであればあるほど、建物のプランニングが困難となり、建物の建築価格が上がります。
そのため、土地の取引価格が安くなるのです。
建物の建築価格もある程度抑えることができれば、トータルで割安となります。
この場合、建築価格を抑えることができる建築業者を見つけることが重要なポイントとなります。
規格が固定されているプレハブ住宅系のハウスメーカーなどは難しいということになります。
結果的に、優秀な建築士か工務店を探し出すことが必須条件となるでしょう。
売主が売り急いでいる
売主が売り急いでいる場合、条件交渉において、買主が有利であると言えます。
売り急いでいる売主は、価格よりもすぐにお金を支払ってもらえる相手を優先することが多々あります。
もし、土地購入資金をローンではなく、現金で用意できるのであれば、思い切った価格交渉も可能かもしれません。
売主が、売り急ぐ理由としては、相続、ローン破綻、転居などです。
そういう情報を不動産業者から手に入れることができれば、価格交渉がしやすくなります。
注意点
土地を安く買う際には注意すべきことがあります。
安く買えた土地は、それなりに条件が悪いわけです。
将来、自分たちが売却する際には、さらに価格が下がると思わなくてはなりません。
あくまでも、ご自分たちにとっては利用価値がある土地というだけです。
その土地の資産価値は低く、流通性が乏しいということを忘れてはいけません。
さいごに
通常、不動産取引は相対取引です。
売主と買主で条件交渉を行い、合意したところで契約成立となります。
特に近隣の売却事例に沿った価格で売買することが決まっているわけでなく、取引価格については自由です。
取引事例を中心に価格を決めるのは、土地が足りなかった過去の話です。
一部の好立地の土地を除き、郊外の土地は安くなり続けています。(二極化)
条件があまり良くない土地で妥協することができるのなら、思い切った価格交渉を行い、土地を安く手に入れることができるはずです。
取引価格の相場に縛られる必要はありません。